生活音がうるさい人っていますよね。
常にドアをバンっと閉めたり、ドタドタ歩いたり、何をやっていても音をたてる人や、音楽などを大音量で流したり、ひどいときには騒音問題で訴えられたり、ワイドショーで取り上げられることもあります。
友人のように親しい間柄であればなんとか注意はできそうなものの隣人や職場などになってくるといいづらい注意しにくいと言うことも多いと思います。
特に職場のようにある程度集中している必要がある場所で、やたら音をたてる人がいると、集中力が削がれてストレスになりますし、隣人が生活音うるさい場合は、何をするにも気になって家で安らぐことも出来ません。
今回は生活音がうるさい人の心理や特徴をまとめつつ、対処法についても考えてみました。
生活音って
生活音とはどのようなことを言うのでしょうか。コトバンクでは次のように定義されています。
室内の日常生活において発生する音。足音、話し声、ドアの開閉音、洗濯機や掃除機などの使用音、テレビやステレオなどの音など。近隣住民が不快と感じる大きさの場合は、生活騒音ともいう。
参考;コトバンク
足音でいうと、よくマンションやアパートなどの住人から聞くのは子供立ちの足音がうるさい、話し声だとと木造のアパートなど防音性の低い建物の場合なんかが想像されます。
私自身学生時代は木造のアパートに住んでおり、隣の人の話し声や、上の階の人の足音や洗濯機の音など様々な音が聞こえてきており、自分自身の音も聞かれるのかと思うと不快に感じることもありました。
ただそのアパートは大学の校舎近くの建物で、住人の殆どが学生という状態だったので多少うるさくしても、お互い様。という状況があり、多少友人が来て騒いでいたとしても、毎日でなければ騒音でクレームが来るようなことはありませんでした。
何故クレームが起きなかったのかといえば、そのアパートに住む前に不動産屋さんから「ここの住人はほとんどが○○大学の学生さんですよ」と言われて、住む前からある程度同じ境遇の人が住んでいるんだということと、たまたまですが、2階の住人の3/4が知り合い同士(同じサークル)だったという特殊な条件で、多少の騒音もお互い様と理解し合えたからと思います。
こんな風に理解し合えるレベルなら問題ありませんが、そうじゃない状況の方が世の中おおいですよね。
生活音がうるさいと判断できるのは何デシベル?
そもそも生活音がうるさい!これは訴えてもいいんじゃないか、クレームを言おうと思っていい音の大きさってどのくらい何でしょうか。
音の大きさは音の周波数、デシベル(dB)という単位で表されますが、日常生活においてうるさいと感じるようになるのは60デシベル位からのようです。
また、室内騒音という窓や壁から通過してくる騒音については室内騒音というようで、こちらも同様60デシベル以上からうるさいと感じるレベルのようです。
デシベルと言われてもピンとこないですが、だいたい60デシベル位の騒音があると、会話をするのに大きな声を出す必要がある状況ということが目安のようです。
外で一時的に道路工事しているとか、不定期なものであればいいですが、毎時、毎日になってくるとストレスが貯まります。。。
ちなみに、何デシベルなのか調べる方法については3パターンほどあります。
■手軽に簡単、アプリで計測
<Android版>騒音測定器:Sound Meter
https://play.google.com/store/apps/details?id=kr.sira.sound&hl=ja
<iPhone>騒音メーター
■機器を購入して測定
サンコー小型デジタル騒音計 RAMA11008
■専門家に計測をお願いする
生活音にまつわるトラブル
生活音にまつわるトラブルは日本全国で起きており、最悪の場合は殺人事件にまでなっています。怖いですよね。
実際に起きた事件の例
【19歳刺傷 生活音でトラブルか】京都府で19歳の女性が刺された事件で、同じ集合住宅に住み殺人未遂容疑で逮捕された男が「生活音がうるさく、眠れなかった」と供述していることが判明。男は自室付近で刺した疑い。 https://t.co/AQqu0miHlw
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年7月19日
生活音がうるさい人の心理や特徴
周りのことがあまり気にならない
そもそも生活音がうるさい人って、周りの事を気にしていません。
物を置く、片付ける音を立てたり、テレビの音量を上げたり。
音を立てようと思っているわけではなく、周りの人が不快に思うかもという発想はなく、自分としては普通の行動としてやっています。
家庭内の環境やしつけの影響
育った環境にも影響を受ける事があります。
父親が扉をバンと音を立ててしめる、ドタドタ歩く、母親がガチャガチャ音を立てながら食器を片付けたり、テレビの音を大きな音にしていたり。
通常の生活が他人から見てうるさいと思われる環境が普通だと思ってしまうと、自分も自然にそうなっている可能性があります。
我が家の場合は、ドアの開け閉めで大きな音を立てたり、ドタドタ歩いたりすると、必ず祖母に注意されていました。
ドアは丁寧に閉めなさい。大きな音がすると不快だし、乱暴に開け閉めすると壊れるでしょ。
と言い聞かせられていたので、あまり音を立てない生活をするようになったと思います。
周りの人に気づいて欲しい
私はここにいるよと存在証明の様に音を立てて立てる人や、帰ってきたことに気づいて欲しくて音を立てたりする人もいる様です。
家でだけでなく、会社や学校でも自分の存在を知らせたく何かと音を立ててしまう様です。
ねたみやイライラがある
何かにイライラしたり、誰かを妬む様な気持ちがあると物に当たったり、ワザと相手が嫌がる行為をする事があります。
大きな音でテレビや音楽を聞いたり、物をワザと壊したり、掃除機をあえて夜にかけたり、、、。
誰かに嫌がらせしたり、音を出す事でストレス発散をしています。
自分の世界に浸りたい
好きな音楽や映画など自分の世界に浸りたいという気持ちで音量を上げてしまう人がいます。
自分の快楽を優先しているので誰かに迷惑をかけている意識がないことも。
動きが早い、なんでも早く済ませたい
片付け、書類整理、部屋から部屋への移動など手早く済ませる事を優先としている人は、その行動に伴いどの様な音が発生するか気にしていない事が多いです。
スピードを重視するゆえ、手足に力が入る事や勢いがついており、ドアをバタンと閉めたり、モノをガンっと音を立てて置いたりします。
ものを大切にする習慣がない
物をモノとしてとらえるというか、壊れても仕方がない。壊れたら買い換えればいいと思っているため、何事も雑に扱うため、開けたり、置いたり、ガチャガチャ音を出しながら使用している事が多くなります。
力が強い
力が強いと、軽く何かをしただけで、大きな音を出してしまったりします。
ドアを閉める音、歩くとき、物を置くときなど。
自分では普通にやっているつもりなので、注意されないと気が付かないです。
生活音がうるさい人への対処法
隣人の場合
隣人の場合はとにかく1人で対応しないようにしたほうがいいです。
マンションやアパートなど集合住宅の場合、本当に隣の家なのか?どこから音が発せられているのか必ず事実確認をしましょう。
その後管理会社や大家さんに状況を伝えましょう。
いつ、どのくらいの頻度で
どんな音が発生しているか
具体的に伝えましょう。
その場しのぎで行けるようであれば、集中したいときはノイズキャンセラのヘッドホンをしたり、睡眠時は耳栓をしたり、やってみてもいいかもしれませんが、根本的な解決ではありません。
最悪自体が解消されなくても、持ち家でないなら引っ越すことも検討したほうが良いです。
「うるさいのはそっちなのに」と思っても、相手に改善を求めてすぐに辞めるような人では無いはずです。管理会社や大家さんも適宜対応してくれないようであれば、多少お金が必要になったとしても、ストレスからは逃れられます。
生活音や騒音が気になるようであれば、それを心配しないで住む物件探しをしましょう。
木造の建物の物件は家賃が比較的安価ですが、上下、隣の生活音は聞こえやすいです。
できれば鉄筋コンクリート、RC造や鉄筋鉄骨コンクリート、SRC造の物件を選びましょう。
しかたがなく木造系に住むのであれば、不動産にどんな人が住んでいるのか聞いてみるのもよいでしょう。
自信の場合は木造系に3回ほど住んでいますが、必ず隣人、居住者にどんな人が多いのか確認していました。
また、内覧も可能な限り、昼間、夜両方行い、隣の生活音がどのくらい聞こえるのか把握します。
*隣接する部屋から生活音がかなり聞こえるとしたら、自分も住んだときにその生活音が他人に聞かれるということです。
電話している声や、友人を招いているときの会話、好きな音楽やテレビの音などを隣接する部屋に聞こえてしまと考えたほうがいいですし、それだけ自分も他人からクレームを受ける可能生も持ってしまうということです。
もう一度いいますが、個人的に対応することはやめましょう。特に感情的にこちらが対応すると、最悪の場合殺人にならずとも暴行事件になる可能性もあります。
冷静に大人の対応をとりましょう。
また、戸建ての場合は、生活音というより、明らかに騒音レベルのハズですので、まずは事実確認として自分以外の周りの近所の人たちにも確認し、同じように感じているか確認しましょう。
その上で、役所に連絡する、町内会などがあればそこで相談する、それもなかなかうまく行かなければ警察に相談するなどして、なるべく周りを巻き込み、個人的に指摘するような形にしないようにしましょう。
職場の場合
もし隣の人がかなり音をたてる人、例えばキーボードタッチがいちいちうるさかったり、声が大きかったり、書類を片付けたり、キャビネットを閉める音が大きかったり、音を出すことが多く、集中できないようであれば、上司に相談し、席替えやイヤホンをしながら業務をしてもいいかなど対応方法を検討しましょう。
他にも困っていそうな人が近くにいるようであれば、一緒に上司に相談したり、対応方法を考えるのもいいでしょう。
本人に注意してもなかなか治らないですし、関係性が悪くなると仕事もし辛いので、こちらで対応を打てるほうがいいですね。
例えば、小声で独り言を言ってみたり、鼻歌歌ってみたり。
特にオススメは鼻歌です。
人にあまり聞こえない大きさでも、鼻から耳のあたりまで響かせるようにすると、外部の音が小さく聞こえます。自分の好きな歌を口ずさめば気分転換にもなりますし。
ただし、今度は他の人からうるさいと言われないように、周りにちょっとこんな事するけどきにしないでねー的なことを言って軽く許可をとっておくのもいいでしょう。
家族の場合
一緒に生活している人間となると、ドアを閉める音やテレビの音のような一般的な音以外にも気になるのが、もっと身近な音です。
例えば旦那のうがいの音、鼻をかむ音、たんを吐く音、廊下を歩く音、くしゃみの声など近くにいるからこその音が気になったりします。
母や妻など女性が発する音になると、洗い物をする音や電話の声などでしょうか。
家族の生活音が気になる場合は、不快に感じる音をまず全部洗い出してみましょう。
そして、気になる順番に整理しましょう。
一番気になる生活音から対処していくのですが、単純に相手に「辞めて」というというよりはこちらから避けられるようにするか、聞いても不快に思わないようになるべく先手を打つようにしましょう。
例えば毎朝たんを洗面所で吐く音が気になるのであれば、だいたい時間帯は決まっているはずなので、洗面所から離れるか、そのときだけ耳栓をする、テレビの音量を上げるなど聞かなくて済むようにしてみましょう。
最後に
騒音のようにわかりやすい不快音ではなく、生活音というのはたまに聞くのなら平気なのですが、日常的に聞くことで徐々にストレスが溜まっていきます。
そのうち、音というよりは、それを発する人に不快感が募り、嫌いな人にまで意識が変わっていき人間関係にも影響がでます。
また、生活音は相手が無意識に出している事がほとんどなので、注意をしたからといってすぐ治るわけでもありません。
なるべく自分で避けられる方法を検討しましょう。
また、状況によっては専門家や周辺の人の協力を得ながら適切に対応して行くのが良いでしょう。