野球好きはもちろんそうでは無い人も、日本人であれば知らない人はいない位に有名な野球選手、鈴木 一郎こと、イチロー選手が2019年3月21日に引退を発表しました。
21日深夜0時から始まった引退会見、約1時間半に及ぶ質問にイチロー節交えて丁寧に回答したイチロー選手。
これまでの経歴や名言などをご紹介しつつ、彼から学びたいことをまとめてみました。
イチローとは
本名:鈴木 一朗1973年10月22日生まれ愛知県西春日井郡豊山町出身のプロ野球選手(外野手)。右投左打。シアトル・マリナーズ所属。血液型はB型二人兄弟の次男だったが、祖父「銀一」から「一」の文字を取り「一朗」と命名された。イチローと兄に限らず、祖父「銀一」の全ての孫の名には漢字「一」が付けられている。1994年の公式戦開幕直前の4月7日に登録名を本名から「イチロー」に変更。
引用 wikipedia
今年で45歳。「50歳まで現役」と語り、そのとおりこれまでプロ野球選手として日本で9年、アメリカで19年活躍し続けてきている。
最後の引退インタビューでは50歳まで現役ということを守れなかったため
「有限実行できない男になりますよね」とも。
これまでの成績や記録からすると、そんなことは無いですよと誰もが言いたくなるコメントだった。
イチロー経歴(簡単に)
■小学校・中学校時代
小学校時代は地元の少年野球チーム・豊山町スポーツ少年団に所属。エースで4番として活躍し、6年生の時には全国大会に出場した。豊山町立豊山中学校では小学生時代の仲間と共に学校の野球部に所属。エースで中軸(主に3番)を打ち、中学3年の時に全日本少年軟式野球大会に出場し3位入賞を果たす。学校での成績も優秀で、学年では常にトップ10に入っていたという。
引用 wikipedia
小さい頃から成績を残しています。
有名なのは小学生のときの卒業文集でのコメント。
「僕の夢は一流の野球選手になることです。」
と始まる冒頭だけ見ると、よくある卒業文集ですが、その後がすごい。
「そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。」
「僕は3歳の時から練習を始めています。3歳から7歳までは半年くらいやっていましたが、3年製のときからは365日中、360日は厳しい練習をやっています」
見よ!この明確なビジョン。そしてその目標に向かうためのタスクのブレイクダウン力。
すごいですね。
イチローは天才ではなく「努力」の人。
これが多くの人に愛される理由の大きいところではないでしょうか。
■高校時代
愛工大名電時代から地元では有名な選手で、愛知を代表する名門野球部において1年時からいきなりレギュラーを獲得2年時に夏の甲子園(左翼手として出場)、3年時に春の甲子園(投手として出場)と2度甲子園に出場高校3年生の地方大会での打率が7割以上を記録していた程の打者だった。
引用 wikipedia
しかしながら、ドラフトでは、イチローが希望していた幼少期からのファンだった中日ドラゴンズからの指名は5位、オリックスは4位指名となり、結果イチローの中日ドラゴンズ入団は叶わなかった。
このことに対して、イチローは引退インタビューで
「ドラフト1位指名、年俸1億は叶わなかった。人生における挫折ですよね」
と語っていた。
この挫折が今後のイチローの野球人生において、糧になっていたことも引退インタビューでは触れていた。
個人的な意見だが、人生において「挫折」は必要不可欠な要素だと考えている。
挫折を味わった時、自己否定が発生するが、その後、それを改善しなくては、これでは駄目だと努力したり、これまでを振り返ったりすることが、その後の人生を切り開くきっかけになるからだ。
そして、挫折を経験し、それを乗り越えた人というのは、どんな人でも魅力的な要素が加わると思う。
年齢は関係なく、人間性の深みが出るなぁと感じる。
イチローはそういう意味でも魅力的な人物と言える。
■オリックス時代
1992年7月11日の対福岡ダイエーホークス17回戦で1軍初出場を果たす。その後、1994年に日本プロ野球史上初となるシーズン200本安打の異形を達成。翌年1995年には、首位打者・打点王[注 7]・盗塁王・最多安打・最高出塁率を獲得。「打者五冠王」に輝いた。打点王と盗塁王の同時獲得は日本プロ野球史上初(現在も唯一)。
引用 wikipedia
それだけでもすごいが、イチローは更に成績を残していく。
1998年には日本プロ野球史上初となる5年連続首位打者獲得を達成。1999年には日本プロ野球史上最速となる757試合目で通算1000本安打を達成。
引用 wikipedia
成績だけでなく、爽やかなルックスで、日本では女性ファンも多かったと思います。
実際私の友人も野球そんなに好きじゃなかったのに、ファンだった人いますしねw。
■MLB時代
2000年11月10日に、日本人初のポスティングシステムによる独占交渉権をシアトル・マリナーズが1300万ドル余りで獲得。19日に3年契約で合意し、28日に渡米。30日に3年総額1400万ドルで正式契約を結び、日本人野手初のメジャーリーガーとなった。背番号「51」。2001年に1930年のビル・テリー(ジャイアンツ)以来となるシーズン242安打(当時歴代9位)を放ち、メジャーリーグの新人最多安打記録を更新するとともに、新人王・MVP・首位打者・盗塁王・シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞という数多くのタイトルを獲得。2004年にNPB/MLB通算2000安打を達成。また同年10月には84年間破られることのなかったジョージ・シスラーのメジャー歴代シーズン最多安打記録の257安打を更新した。2005年にはメジャー通算1000安打を達成。2006年はこの年初めて開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出される。2009年第2回WBCの日本代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。また、同年6月3日に6月3日には自身の持つ球団記録を塗り替える27試合連続安打を記録し、9月3日にはメジャー通算2000安打を達成。9月13日にはウィリー・キーラーが持っていた8年連続200安打を108年ぶりに更新する9年連続200本安打を達成。
引用 wikipedia
その後、、、
2012年からヤンキース、2015年にはマイアミ・マリーンズで活躍2016年にはNPB/MLB通算700盗塁を達成。同年6月24日にはNPB/MLB通算4,257本目の安打がプロ野球における通算最多安打数の世界記録としてギネス記録に認定された。
引用 wikipedia
これは記憶に新しい。
2018年にはマリナーズへ復帰。
そして2019年、3月、今回の引退発表となった。
引退インタビューの冒頭で「このユニフォームを着てこの場に居れることを幸せだと思う」とコメント。
メジャー最初に入った球団シアトル・マリナーズ。
このチームへの思いが溢れていました。
イチロー引退 海外の反応
What is your favorite Ichiro moment? #TBT pic.twitter.com/F8HmhCpOFf
— MLB (@MLB) 2019年3月22日
Legends on legends. pic.twitter.com/NKhPt27rK9
— MLB Stats (@MLBStats) 2019年3月21日
There will never be another Ichiro. pic.twitter.com/ERnLWnZsSz
— MLB (@MLB) 2019年3月21日
どの記事をみても、リツイート数がすごい。
日本だけでなく、海外でも愛された選手だったことがよくわかります。
最近の言葉を使うなら、しばらく世の中は「イチローロス」な状態になるでしょう。
イチロー名言
これまで多くの名言を残してきているイチロー。その中でも自身が共感できるものをピックアップしてみた。
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壁というのは、できる人にしかやってこない。
超えられる可能性がある人にしかやってこない。
だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
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これは本当にそのとおり。
自身も新卒の頃、就職の最終面談のときに
社長:「あなたの前に大きな壁が立ちはだかった時、あなたはどうしますか?」という質問をされた・
私「登れない壁は無いと思うので、登ります。」
社長「それがどんなに困難だとしてもですか?」
私「はい。登った先に開ける世界があると信じているからです」
と答えた気がします。
その会社には受かりました。
就職するまでに私は何度か人生が変わる「壁」ある意味、「挫折」に近い経験をしてきましたが、それなりに乗り越え、結果学んだことも多くあると思っていたための発言でした。
その後社会人になってからも何度が壁にぶち当たるのですが、乗り越えたときに広がる世界があり、そしてそれに終わりの無いこと(成長したいと常に思っていればの話ですが)もわかります。
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努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、
僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。
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自分は天才じゃないからと諦めている人がいたら、何もかもうまくいかないと思っている人がいたら、この言葉を思い出したほうが良いと思う。
世の中に天才と言われている人が居るけど、多くの人はそれに対して人より何十倍、何百倍と時間を費やしたり、考えたり、とにかく実行している人だと思うから。
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憧れを持ちすぎて、自分の可能性を潰してしまう人はたくさんいます。
自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性は広がると思います。
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これに関しては、特に子どもたちに伝えたいです。
自分の得意なこと、自分自身の強みに気がつけたら、それを信じでやることが必要。
自分の強みを活かすことは、今後の世の中でとても重要になってくる。
そして、子供の好きなこと、強みを見つけてあげらる親、もしくは自身で見つけられるように手助けできる親になりたいなと強く思う。
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特別なことをするために 特別なことをするのではない、
特別なことをするために 普段どおりの当たり前のことをする。
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簡単なようで難しいこと。イチローだから言える言葉。
見習いたいなとは思うので、忘れずに覚えておきたい。
目標があるのに、モチベーション下がって、手が動かなくなってきたときに思い出したい。
イチロー節って?
よくイチロー節、って表現されることが多いのですが、これまでの言動から考えるに、以下のようなことを指すと思います。
・媚びない姿勢(特にマスコミに対して)
・どんなに成績を残しても自慢、ひけらかすことをしない
・一貫した態度コメント(ブレない)
上から目線な感じを受けたことがありません。
おそらく常に成長を願い、常に目指す目標、ビジョンが明確であり、常に努力しているからゆえのキャラクターですかね。
イチローから学ぶこと
引退のインタビュー最後にイチローは
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孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。
だから、辛いこと、しんどい事から逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。
そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。
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と締めくくりました。
名言で取り上げた内容にも近しいですが、苦しんだ経験は、後で必ず人生にとって大事なものになると。
日々生活している中で、誰もが様々な悩み、苦しみを経験するわけですが、この言葉はまたイチローの名言になって残っていくのではないかと思いました。
▼イチローの引退インタビュー全貌はこちらでも見れます
<前編>
<後編>