仕事に人生に行き詰まった時に抜け出すための3つの方法

新卒でIT系のベンチャー企業に就職し、毎日終電、徹夜の日もあるという状況で走り続け、
何も出来なかった1年目から、毎日出来ることが増えて、26歳でリーダーに昇進し、
日々成長を感じていた毎日から一変。
 
急にその瞬間は来ました。
 
 
仕事にやる気が起きない
 
 
ポジティブ、明るいがウリだった私は突如以下のような感情に洗脳されました。
  • 何をやってもうまくいかない(仕事でミスばかり)
  • 何のために仕事をしているのかわからない
  • 責任をもってやらなきゃと思うと同時にどうでもいいとも感じる
  • 今までやってきたことが全て無意味に感じる
  • 仕事をする気が起きないけど、投げ出す勇気もない
この時、毎日がグレーでした。
晴れの日も雨の日も、天候に関係なく、視界から色が消えてしまったように全てが曇って見えました。
 
それを見るに見かねた上司が私にこう言うのです
 
「お前のやりたい事は何だ」「人生の目標を見つけろ」
 
と。
 
心配してくれているのはわかります。
上司は私より数倍頑張っている人でしたし、
その忙しい状況でも前向きに仕事を続けているのは、
「やりたい事」「人生の目標」という軸があるからということもわかっていました。
 
 
でも、それを問われて、考え続けても答えが見つからない。
 
見つからない自分が悪いのか
 
 
毎日泣く日々でした。
 
更に追い打ちをかけるように上司から
 
「お前をリーダーから外そうと思う」
 
と一言。。。
 
自分が頑張ってきた何もかもが無くなり、自信も無くしてしまいました
(この後、仲の良い先輩から、実力がないからリーダー職を剥奪したのではなくて
いったん責任のある職をはずして、自分と向き合う時間を作ってくれようとした上司の気遣い
だったことを知りますが、、、当時の私にはショック以外の何物でもありませんでした。)
 
これ以上苦しいことは無いんじゃないかと思うくらい仕事に、人生に行き詰った状況を脱するために私がしたことをご紹介します。
 
少しでも同じ状況の方の参考になればと思います。
 

タイムマネジメント

とにかくがむしゃらに目の前の事をこなす。
リーダーになってからは、自分の事は後回し、相談にのったり、部下が作った資料に目を通したり、自分の事をするのは定時過ぎてから。
毎日タスクに追われ、家に帰ったら寝るだけ。
 
そんな毎日から抜け出すために、上司に進められて仕事もプライベートも全て一つの手帳で管理することを進められました。
 
その時に使用したのは、株式会社イー・ウーマンと株式会社ユニカルインターナショナルの2つの会社で代表を務め、更には2児の母でもある佐々木かをりさんが自身の経験を元に開発した手帳ActionPlannerでした。
 
この手帳の特徴は見開きで1週間、一日の予定を6時から30分単位で管理できるところです。
また、仕事だけでなくプライベートの時間も管理する、自分の予定をすべて見える化して、空き時間を見つけたらそこを有効に使う。
休んでも良いし、エステや美容院など自分のモチベーションアップにつなげる予定を入れてもいい。
更に、自分自身の夢や目標も書き込み、それに向かって自分の時間をどう使っていくのか書き込むことまでも想定して作られています。(詳細な使い方は佐々木かをりさんの手帳術関連書籍を読んでみてください)
 
なんとなくざっくりと予定を決めて仕事をしていた私は、手帳を使うようになってから、とにかくここまでに●●したいから、今集中的にこれをやる。
という風に、今まで以上に時間を意識するようになりましたし、今まで仕事で忙しいから無理だと思っていた
 
自分の為の時間を作る
 
ことの大切さに気づきました。
 
 
ActionPlannerの手帳を使わずとも、出来ることはあるので、今時間に追われて、毎日何やってるんだろうと思っている方は一度やってみてください。
 
また、手帳という形で手元に残ることで、パラパラめくると過去に頑張ってきた自分の姿を振り返ることが出来て、
 
「何も出来ていないんじゃないか」
 
という気持ちからは少し抜け出せます。
 
 
でも、まだ私の心は晴れませんでした。
なぜなら、自分の時間に空き時間を見つけられるようになったものの、
 
 
何をしたら良いのか。
何に時間を使うのが良いのか。
 
 
根本的な事がわからず、悶々とした日々が続きました。
 
 

自分の人生を振り返る

現実が辛く、明るいことが全く思いつかないので、自分の人生を振り返ることにしました。
意識したのは以下2軸で振り返ること。
 
楽しい・嬉しいと思った経験をとにかく書き出す
辛い・苦手だと思った経験をとにかく書き出す
 
小さな時の記憶はなかったりするので、久しぶりに実家に帰ったときや電話した時に
それとなく母親に聞いてみたりもしました。
 
<例;楽しい・嬉しい>
  • みんなで何かを達成した時(仕事でも、スポーツでも)
  • 勉強でもスポーツでも一番になった時
  • 勝負事に勝った時
  • 目の前の事に全力をつくすこと
  • こっそり家の中を掃除すると両親が気づいて褒めてくれた時
  • 友達に漫画を書いてあげて喜んでもらった時
  • 替え歌をつくって歌ったらみんなが笑ってくれた時
  • 絵を書くこと
  • 誰かを応援すること
  • 旅行をすること
  • クラス委員をすること
  • 美味しいものを食べること
  • 他の人と違うと言われた時 etc
 
<例;辛い・苦手>
  • 臨機応変に出来ないこと
  • スピードが出るスポーツ・乗り物
  • 誰かに何かをお願いすること
  • 1人で外食すること
  • 負けること
  • 周りの人から認めてもらえないこと
  • 誰かと一緒だと言われること
  • 仲間はずれだと感じだ時
  • 数字に弱いこと
  • 誰からも必要とされていないと感じた時
  • 誰でも出来ることをやってると思った時
  • 出来ないやつだと思われること
  • 気遣いが出来ない
  • 道を調べること
  • 運転をすること  etc
 
粒度とか書き方・表現の違いにはとらわれずとにかく書き出してみることが重要かなと思います。
印象に残っている想い出をそのまま書き出すのもアリだと思います
 
小学校の時に100m走で1位になった
似顔絵コンクールで金賞になった
縄跳び大会で1位になった
 
など。
 
もう出ないというところまで書き出したら、何故そう思ったのか、感じたのか理由を探っていきます
 
私の場合は、
 
・誰かを喜ばせるために何かをする
・誰かから認めてもらう
 
ということに喜びや楽しさを感じる傾向にあって
 
・1人で居ること
・周りの評価を気にしすぎる
・細かなことを決めること
 
ということが苦手で欠点(と思っている)ということがわかりました。
 
今目の前に追われていることにとらわれず、自分本来がどういう人間なのか。
どういう事を経験してきたのか。
 
なかなか整理する機会がない(社会人だったら、就職前には一度やっていますかね?)ので、
それ以来やっていないなという場合はおすすめです。
 
 
ここまでやってみて、じゃぁ空いた時間に「誰かを喜ばせる事をすれば良いんだ!」と
具体的な行動と結びつけて考えられて、それで毎日が生き生きとするようであれば
行き詰まりから抜けた証拠です。
 
 
 
ただ、行き詰まっている時の悪い癖は、良いと思うことも否定的に捉えてしまうことです。
良い点として洗い出した「誰かを喜ばせるために何かをする」「誰かから認めてもらう」という点さえも
 
「自分は誰かを喜ばせたいから何かをしてきただけで、そこには自分の意思がないんじゃないか」
「自分は今まで人にどう思われるかだけ考えて生きてきて、自分で決めたことなんて一つもないんじゃないか」
 
 
と、全て悪い方向に考えてしまって、更に自信を失うという状態になります。
 
え、、、全然解決になってないじゃん?
 
と思った方。
 
違うんです。
 
ここからが大切なんです。

自分の弱さを受け入れる

自分がやりたい事、人生の目標、生きていくことの軸を見つけなくてはといろいろやっても、
どんどん理想と離れている自分に気が付き、もう本当に自分が嫌になった時、私はある書籍に書いてあった一文を読んで涙が出ました。
 
 
弱い自分、嫌な自分が出てきたら、出てきたことに感謝して、受け入れてあげましょう。
 
ちょっとうろ覚えですが、こんな感じの一文でした。
 
弱い自分、駄目な自分があってもいいんだ。」
 
そう思った瞬間、ずっとグレーに見えていた景色に急に色がついて見えるように、目の前が明るく感じたことを今でも鮮明に覚えています。
 
 
ずっと「弱い自分」「嫌いな自分」「駄目な自分」は排除したい想いで居たのに、
それも自分。そんな自分も含めて認めてあげて良いんだ。
 
 
そう考えられるようになってから、徐々に弱い自分、駄目な自分を周りの人に見せたり相談できるようになりました。
 
今までは弱みや苦手なことなんとか人に見せないように、出来れば隠したい、弱みを他人に見せたら自分が嫌われる、期待はずれだと思われる、信頼を失う みたいに思ってしまっていたのですが、実際に素直に出すようにしたら、周りが助けてくれたり、共感してくれたり、他のやり方・考え方を教えてくれたり、世界が広がっていきました。
 
自分の弱さ受け入れたことで得られた変化をまとめてみました。
  • 自分の事が好きになった
  • 周りの人から信頼されるようになった(今まで以上に心のつながりを強く感じた)
  • 他人の弱さにも寛容になった
  • 理想とのギャップに悩まなくなった
  • 今自分が出来ることに集中できるようになった
 
この時点で自分の軸はまだ見つかりませんでしたが、行き詰まった気分からは抜け出すことができました。
 
自分のやりたい事、人生の目標を見つける というテーマについてはまた別の記事でまとめたいと思います。

まとめ

今振り返っても、本当に辛い毎日でした。
でもそれから逃げ出さず、向き合い続けた結果、今は人生が楽しく思える毎日を過ごしています。
実際に出来ていること、出来ていないことはたくさんありますが、自分の人生は自分が主人公である生き方ができるようになると、その後また大きな課題・問題にぶつかった時でもなんなく乗り越えられます。
 
今もし行き詰まって辛い思いをしている方へ、辛すぎる時は逃げてもいいです。
でも気力が戻って落ち着いたら、少しずつでもいいので、駄目な自分、弱い自分に向き合ってみてください。