仕事のストレスは誰にでもあるもの。
6月2日放送のおしゃべりオジサンとヤバイ女に出演した臨床心理士の山名裕子さんは、
ストレスがない事もストレスになる
と番組内でコメント。
また、日本はカウンセリング=病的なものという意識があり、海外と比べると進んでない。海外ではちょっとした事でも相談に行く感じ。
日本もカウンセリングを利用して鬱など病気を発生する前にもっと上手くカウンセリングを利用するようになって欲しいとも言っていましたね。
とは言え、なかなか気軽に相談に行けるカウンセラーが近くに居ない事もあるので、今回は山名さんのストレスチェックシートも参考にしながら、仕事のストレス度診断、解消法などをまとめてみました。
ストレス診断
テレビ東京の番組「おしゃべりオジサンとヤバイ女」で紹介されたストレスチェック項目を紹介します。
ちなみに番組に出演している古舘伊知郎さん・坂上忍さん・千原ジュニアさんはそこまでストレス度が高くないと判定されました。
あなたの仕事について |
そうだ |
まぁそうだ |
やや違う |
違う |
非常にたくさんの仕事をしなければならない |
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家に帰っても仕事のことをずっと考えている |
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自分のペースで楽しく仕事が出来ている |
違う |
やや違う |
まぁそうだ |
そうだ |
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最近1ヶ月のあたなの状態について |
かなり |
しばしば |
ときどき |
なかった |
何をするのも面倒だ |
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何をしていても楽しくない |
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集中できない |
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ご飯がおいしく感じられない |
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よく眠れない |
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慢性的に体がだるい |
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悲しい(何故か涙が出る) |
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焦燥感がある |
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無気力、感情の平板化 |
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話すスピードや行動が遅くなった |
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あなたの周りの方々について |
全く無い |
多少 |
かなり |
非常に |
あなたの個人的な問題を相談したらどのくらい聞いてくれますか |
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左側にチェックが入る項目が多いほどストレス度が高いとの事。
実際に私もストレスがマックスだった頃の事を思い出すと10個くらい左側にチェックが入ったと思います。
ストレスチェックについては2015年に12月1日に労働安全衛生法の一部が改正され、「ストレスチェック制度」が施行されました。
なので、会社員の方であれば受けたことがある人が多いのではと。
私自身会社で年に1回とかストレスチェック実施されていましたが、もっと質問項目は多かったと思います。
その結果ストレス過多と判断された場合、休みなさい、産業医と面談しなさい的なことは言われたりしますが、業務量や業務内容の見直しが入らないと改善しないことの方が多く、会社が何か具体的にしてくれることは少ないと思ってたほうがいいかなーと個人的には思います。
ストレスが多い時の症状
おしゃべりオジサンとヤバイ女番組内ではストレス溜まっている時の症状についても紹介
していました。
特にストレスについては本人は気がつくことができず、溜め込んでしまっていることもあるということで、忙しい職場の方は同僚の様子がおかしくないか、部下の様子がおかしくないかなど今回のチェック内容を参考にしてみると良いと思います。
<気づいてあげて!危険信号のサイン>
- 目が合いづらくなった
- 声が小さくなった
- 反応がなくなった
- 感情の変化が減った
- 姿勢が悪くなった
この項目そんなに多くないので覚えておいて損はないかなと思います。
実際に、私も仕事のし過ぎでまさに上記に記載した症状が出ていました。
その時の自分といえば、
「仕事がうまくいかない」
「なんであの人はできているのに自分はできていないんだろう」
「自分はなんて駄目な人間なんだ」
「こんなはずじゃないのに」
などいろいろ仕事がうまくいかないことを自分の能力が足りないせいとばかり思い、頑張るけど空回りする日々でした。
でも自分の心が病んでるとは思わず仕事を続けてしまっていました。
私の場合、同期の子が
「最近○○笑ってないって周りの人が言ってるよ。大丈夫?」
って声をかけてくれて、自分の変化に気がつけました。
ただ、当時の私は、だからといってどうしたらいいかわからず悩みましたが。
そんな時気軽に相談出来るカウンセラーが近くに居たら楽だったんでしょうね。
最近は、仕事中誰かに「え、なんて言いました?声が小さくて聞こえないんですけど」
と言われる事が1日数回あると、「あ、疲れてるな」「ストレス溜まってきてるな」と自分で気が付くことができています。
上記項目の中でも、自分の変化としてわかりやすい、出やすい内容については自己診断項目として意識しておくと良いかもしれません。
明るい性格の方であれば「声が小さくなった」「感情の変化が減った」とか、控えめな性格の方であれば「反応がなくなった」「姿勢が悪くなった」とか。
元気な時の自分と違う項目に注目しておくと良いと思います。
また、身体的に現れる症状でもストレスは自分でチェック出来る事もあると思います。
- 胃痛、胸焼け
- 肌荒れ
- 白髪が増える
- 耳鳴り
- 人の声が聞きづらくなる
- なんでもない時の動悸息切れ
- 視界がぼやける
など。胃痛なんかは本当に立てないくらいの激痛になったりするので、頻繁に発生するようであれば要注意です。
人によってストレスが体のどの部分に現れやすいか違うので、ちょっと疲れたなと感じた時に出る症状があったら、それをまず注意しておいたほうが良いでしょう。限界になる前にストレスは小さいうちに対処したほうが良いです。
ちなみに私の場合はこんな感じです。
肌荒れ→注意度★
胃痛、胸焼け→注意度★★
休日出かける→注意度★★★ ※行動派の自分の場合、体を休めず出かけてしまうのです
視界ぼやける→注意度★★★★
耳鳴り、人の話が聞きづらい、動悸息切れ→注意度★★★★★
ストレスが多いと気づいたら
まずその状態を誰かに話しましょう。
もちろん、話せる人が居ないようであれば、病院(心療内科)や心理カウンセリングなどを検討しても良いかと思いますが、私個人はできれば身近な同僚や自分の異変に気がついてくれた人にまずは相談するのが良いのではないかと思います。
ただ、臨床心理士の山名裕子さんは、身近な人だからこそ言えない事も多いと番組内でコメントしているので、少しお金がかかるが、誰にも知られず、いろいろ相談したいと思うようであればカウンセリングや心療内科に行くのも一つの手でしょう。
しかし、心療内科によっては、話をあまり聞いてくれない、薬だけ処方されるというような話も聞きますので、できるだけ病院の口コミを調べたり、まずは行ってみて自分の話を最後まで聞いてくれるか、時間が来たら話を中断してしまわないかなど確認して、自分に合う先生かどうか判断することが重要だと思います。
また、薬代も高く、定期的な通院が求められることも多いので、家族や周りの人のサポートも必要になるでしょう。
でも、まだ自分の意志で考えられる余裕があるのであれば、早いところ自分でストレスを解消したほうが良いです。
私の場合、基本的には9時から22時か23時までは業務をこなす日が数年続き、案件によっては仕事が終わるのが毎日0時をまわる日々が3ヶ月続き、それなのに業務は減るどころか常に増え続けるという状態になった時、突然仕事をする意欲がなくなり、何もかも嫌になりました。それでも責任のある立場だったので、そんなことでは行けないという思いで自分の心がまた苦しくなり、仕事はするのですが、集中力や判断力が落ちているのでミスも多く、お客様のクレームも増え、更に業務が増えるという悪循環に陥りました。
非常に辛かった、逃げられるなら逃げたかった。
でも、そんな自分に気がついて声をかけてくれた同僚が居たので、なんとか自分が抱えていた仕事を棚卸しし、社内に助けを求めることができました。
自分で気づき、周りの人を信頼して乗り切ったことで、自分自身の弱さを認めるきっかけになりましたし、私を助けようとしてくれた人たちとの信頼関係は会社が変わってしまった今でも続いています。
なので、もし周りに相談出来るようであれば、まずは身近な人を頼ってほしいなと思います。
ただ、今から思えばこれは人に恵まれたからこそ出来たことなのかもしれません。
特に仕事の場合は、一番に相談すべき相手となる上司がストレスの原因となっている場合も多く、そうなると、相談は出来ない、改善も期待できないと、どんどん追い詰められてしまうことも。その場合は、人事やコンプライアンス部門、他の部門の同僚や同期などを頼りましょう。会社全体を見回しても相談できそうでなければ転職も考えてみて良いでしょう。
ストレス解消・発散方法
ストレス解消法にストレスコーピングと言われるものがあります。日々の様々なストレスに対応するストレスの解消法を100個ほど書き出して置くようなものです。
(詳しい話は省きます)
実際にこの言葉を知ったときに自分のストレス解消法を思い浮かべてみると、
- 旅行に行く
- 一日中寝て過ごす
- 美味しいスイーツを食べる
- 漫画を読む
- 友達とおしゃべりする
- 好きな音楽を聞く
- 散歩する
- ダンスを踊る
- 勉強会に出かける
- 整体に行く
という感じでなんとか10個思いついた感じでした。100個には程遠く、なんとかひねり出すことにしてみました。
ストレス解消法100個をひねり出す方法
あまり趣味という趣味がなかった私は、100個ひねり出すためにやったことは、日々の自分に目を向けて、少しでも嫌な気持ちになった、面倒だと感じた、というようなポイントを見つけたら、それを避ける方法を合わせて考えるようにしていってみました。
(例)
目覚まし時計の音が嫌い→目覚ましの音を好きな音楽や癒やしの音にする
満員電車が嫌 →空いている時間になるべく乗る
→漫画や動画など好きな作品を携帯で見れるようにする
電車の中の匂いが気になる →マスクに好きなアロマをかけて気にならなくする
仕事で単純作業が続く →少し高級なチョコレートを職場のキャビネに買いだめしておく
とか、本当に細かなストレスに対して、自分が少しでもストレスを感じないようにするための項目を洗い出してみると、なんとか50近くに。
更に、自分以外の友達や同僚にストレス解消法を聞きながら、自分にもと入れられそうなものをどんどんメモしていくことを続けているといつの間にか100集まっていました。
100個もあると、どの手法の解消法にするか悩みそうなところですが、日々実践できる様な内容を多く取り入れることで、習慣化されるものもあり、実行すれば実行するほど自分でイライラするシーンを少なくすることが出来てきました。
みなさんもやってみると、自分がどこでストレスを感じるのか、それをどうやって解消するのか考えるのが結構楽しくなってくるのではないかと思います。
そして100個洗い出すと、これだけ用意しておけば、大丈夫という気も出てきます。
たまにしか出来ない、長期間休まないと出来ないというような事よりも、毎日ちょっと出来るストレス発散方法をたくさん書き出しておくことがポイントですよ!
ストレスフリーになるには
冒頭に載せた臨床心理士の山名裕子さんの言う通り、ストレスが無いこともストレスになるというのであれば、
ストレスフリー →ストレスが無い
ということではなく、ストレスと上手に付き合う方法を見つけるのが一番心が楽になれる方法なのではないかと思います。
こんな事を嫌だと思うなんで自分は駄目なんじゃないか
こんな事できて当たり前なんじゃないか
こんな事で悩むなんて自分はどうしようもない人間だ
なんて思わず、自分が嫌だと思うことを素直に受け入れ、それを回避するためにはどうしたら良いのか考えていきましょう。
実際に私は何度もうつになりかけましたが、その結果自分のストレスポイントが明確になってきて、予めストレスになりそうなことは避けたり、少しでもストレスを軽減させる方法を取るようになりました。
有給が取りにくく、業務過多な会社から、有給が取りやすく、安定した職場に転職したことも大きいですが。
辛い時には周りにも頼りながら、自分自身をうまくコントロール出来るように、うまく自己分析し、ストレスフリーになりましょう!