優しい人は仕事ができるできない、どっち?向いてる仕事は何かをまとめてみた

優しい人って一般的には良いイメージがあると思いますが、仕事の場合は少し評価が違うと感じています。
 
私自身、どちらかというと人から
 
優しいねー
 
と言われる事が多く、そして優しいと言われる事自体はプラスの評価として捉えて、嬉しく思っていました。
 
しかし、大学を卒業して、仕事についた時に気づいたのです。優しさって仕事上ではとても厄介。上手くコントロール出来ないと頑張った結果がマイナスな評価になる事も。それが続くと仕事が出来ないイメージまでついてしまうような危険な要素だなと感じました。
 
ずっと優しいをウリに生きてきた私にとってそれは衝撃的な出来事で、自分の良さを捨てないと仕事が出来ないとさえも思い込んでいました。
 
しかし、私は現在優しさを残したまま、仕事を続けていますし、むしろ今は自分の優しさを仕事に活かしています。
 
そんな経験から、優しい人は仕事ができるのか、できないのか、向いてる仕事って何なのか、実経験から学んだ事をまとめてみました。
 

そもそも優しい人とは

“優しい”と言う言葉の意味を調べると、色々な意味の説明が出てきますが、一般的に優しい人として扱われる場合は
 
他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
参考 デジタル大辞泉
 
と言う意味のことがほとんどだと思います。
この部分だけ見ると、良い部分しかピックアップされていませんね。
基本的に良いとされる「優しさ」は仕事においてどう判断されるのか、優しい人の特徴をまとめたうえで考えていきます。
 

優しい人の特徴

周りにいる優しい人の特徴をまとめてみたので参考にしてみてください。

気遣い上手

相手が求めているもの、必要としてるものを会話や行動から察し、少し先回りしてフォローする事が得意です。
 

相手の話を聞く

自分の話は程々に、基本的には相手の話を聞聞く側に回ります。愚痴や相談事も比較的丁寧に聞いてくれます。
 

自分より相手を優先

相手がしたい事、行きたい事、やりたい事を優先します。自分がどうしても嫌な事以外は、いいよと言って相手に譲る事ができます。
 

相手の事を考えて行動する

何かを発言したり、行動する時に、相手がどう思うか、どう感じるかを人一倍考えます。

穏便に物事を進めようとする

争いごと、揉め事を好まず、間を取り持とうとしてしまいます。結果、板挟み状態になる事が多いです。

独占欲が少ない

特に人に対する独占欲が少なく、相手が少しでも乗り気じゃないと無理に誘ったり、自分の意見を通そうと言う事はあまりしません。

共感力が高い

まだ親しくない人の話でも、自分のことのように聞いてあげる事が出来ます。感情も出やすいので、話を聞いて相手と一緒に泣いたり、笑ったりする事も多いです。
 
 

優しい人が仕事ができないと言われてしまうポイント

優しい人が何故仕事が出来ないと言われてしまうのか。それは、仕事は基本的に成果主義、結果が重要だからだと思います。

周りの人の意見を聞きすぎてしまう

人間関係を取り持つために、周りの人の意見を聞くことはできるのですが、結果どれか一つの考えに絞れない、つまり判断力が無いと思われてしまうのです。
 
「うんうん、そういう意見もあるよね」
 
といって意見を聞くことは、仕事以外の場であれば良いですが、何か成果や結果、結論を導き出す必要がある場所では意見を聞くだけでは意味がありません。
意見を聞きながら、誰かの考えを否定すること無く、全員が納得出来るように結論を導き出すスキルが必要です。
※誰かから嫌われてっもいいやと割り切って話し合いを進められないのも優しい人の特徴なので。
 

自分の意見を後回しにしてしまう

優しい人がついついやってしまうのが自分の意見を後回しにしてしまうこと。
悪いことでは無いのですが、仕事の場でそれをやりすぎてしまうと
「お前は意見が無いのか?」
なんて上司から怒られてしまうかもしれませんね。
また、もしあなたが上司であれば
「否定はしてこないけど、判断もしてくれないよね」
と部下が不満に思ったりする可能性も高いです。
仕事において自分の意見が無いのは「頼りない」「今後の成長が見込めなさそう」と思われることに。
 

素直に答えてしまう

その場で伝えなくてもいいことを素直に言ってしまったり、隠し事ができず表情に出てしまったり、特に営業や社内の他部門との折衝などのときに不利になってしまいます。
嘘を付くのは自分らしくない
嘘を付くのはいかなる場合も気が引ける
など思うこと自体は別に良いのですが、仕事の場合は素直にこちらの考えや状況などを相手に伝えてしまうことで不利になる場合も多く、結果
「あいつはいつも余計なことを言う」
「使えないやつだ」
など言われてしまうことに。

仕事を断れない

断る事が失礼になってしまう(相手が困る)と思って、頼まれた仕事は引き受けてしまう傾向があります。日々いろいろ仕事を引き受けているうちに、いつのまにか自分では全て処理できなくなり、結果周りに迷惑をかけてしまい、結果仕事が出来ない奴だと思われてしまうキッカケになってしまいます。
 
 

優しい人が仕事ができるといわれる為には

自分の意見を待つ

自分よりも人の話をと思わず、常に自分の考えを持ち、発言するようにしましょう。また、自分の意見を述べた後もしっかり他の人の意見を聞き、その場でどの様な結論を導き出すのが良いのか常に考えましょう。

決断力を持つ

仕事を上手く進めるには、様々な条件に合わせて、物事を決断していく必要があります。
仕事の目的ははっきりさせておく方がよく、その他の検討要素として期限、予算、費用対効果などを加味し、ベストな決断を行う、もしくは行えるように会議などの話し合いを誘導して行きましょう
 

発言内容の影響を考える

仕事において素直に物事を言うだけが誠実さではありません。
相手の利益、こちらの利益を考えつつ、どんな発言をすると良いのか常に考えて話すようにしましょう。ウソも方便と言うことわざがあるように、自分たちが不利にならないように言い回しを変えて伝える事はとても重要です。
 

人を動かすスキルを身につける

無理な仕事を断るにしても、明らかに相手が困るようであれば代替案を提示するのが良いです。
また、自分だけじゃ出来なくても、誰かに協力してもらったり、頼めるようであれば、それ前提で仕事を引き受けてもいいでしょう。
自分でなんでもかんでも引き受けて回らなく自体を避ける事は基本的に必要。そして、周りを上手く利用して、もっと量をこなせるようになれば、あなたの評価は高まっていくでしょう。
 
 

優しい人が向いてる仕事とは?

何だかんだ言っても、優しい人は相手の事を考える事が好きで、得意な事が多いのでそれを活かせる業種をいくつか紹介したいと思います。
基本的人と関わる事で価値が生まれる仕事を選ぶと良いです。
  • サービス業
  • 研修、教育
  • 企画、コンサルティング
サービス業や研修で、教育など、直接人と関わる仕事以外にも、対象者の心理状況を感じ取る事が上手な優しい方は企画やコンサル業界が向いています。
ただし人と関わるといっても、カウセリング、営業などの職種はあまりお勧めしません。
人の心配事を聞いているうちにあなたも同じ気持ちに引き込まれたりしますし、営業も素直過ぎると不利になる事が多い為です。
絶対ダメだなと言う仕事はありませんが、先ほども述べたように、優しい故に誤解されてしまう事が多いので、気をつけて、優しさを武器に出来るようにして行きましょう。
 
 

優しい人が身につけると良いスキル

優しい人が優しさを捨てずに、仕事で活躍するためにおすすめのスキルをまとめてみました。

ファシリテーション

ファシリテーションとは会議やミーティング等の場で、参加者の発言を促したり、会議中の話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりして、参加者の合意形成や相互理解をサポートすることです。
なんだか小難しいですが、発言出来ずにいる人に声をかけたり、発言しやすい雰囲気を作ってあげる事もファシリテーションの一つです。
ファシリテーションを行う人をファシリテーターと呼びますが、ファシリテーターが一人いると、会議に参加した全員が有意義な会議だったと感じるでしょう。
基本的に会議の目的を決めておく必要がありますが、アイディア出しなどのブレインストーミングのような場でもファシリテーションのスキルは重宝されます。
他の人の意見を聞くのが得意な優しい人は、より自分の強みを活かせるようになるでしょう。
 
 

チームビルディング

上手く仕事をする、成果を残せる仕事をする場合、自分一人では出来ません。
ものすごく個人能力が高ければ話は別ですが。
そんな時、そのプロジェクトに関わるメンバーを一つのチームとしてみた場合最高のパフォーマンスを出せるようなチーム作りをする事をチームビルディングと言います。
仲間がお互いを信頼し、共通の目標に向かって行ける。チームメンバーのそれぞれの特性を活かして協力出来る体制や雰囲気を整えるのもチームビルディングの一つです。
優しい人は人の良いところに目を向けるのも得意だと思うので、その能力を活かし、チームに貢献できるようなスキルを身につけておくと、どんなプロジェクトでも、部署異動したとしても、重宝される人材になれるでしょう。
 

ロジカルシンキング

何かを人に伝えたり、考えをまとめる時に必要になってくるスキルです。
ロジカル=論理的に物事を考えるので、何かを判断しなければならない時にも役立ちます。
優しい人だけでなく、普段から優柔不断な人は是非身につけて欲しいスキルです。
いきなり仕事に応用出来なくても、普段迷いがちなランチメニューを決めるとき、服を買うときなど日常生活における決断シーンで試して、習慣にして行くのも良いでしょう。
ロジカルシンキングについては色々書籍も出ているので、自分に合った本を探してみてください。
 
 

自分の中の優しさをどう使うのか考える

優しい人は仕事ができないと言うよりは、優しさの使い方間違えると、仕事ができないと評価されがちというだけです。
全国の優しい人へ。優しさを捨てる必要はありません。
友人や家族などに素直に出していた優しさはそのままに、仕事では優しさの使い方を変えればいいのです。
 
最初は上手く行かなくても、あなたの良さとしてちゃんとみてくれている人は居ます。
ポイントを押さえて、上手く優しさを使いこなしてください。