付き合っていた時は喧嘩しなくても、結婚すると、相手を恋人ではなく生活を共にするパートナーとして見るようになります。
昔と違い、現代は女性も働く時代になり、家長という概念もなく、男女平等に仕事も家事も分担することが当たり前になってきています。
しかし、そうは言っても、どうしても女性に家事分担が偏ってしまったり、一緒に生活をしているうちに気になってしまう相手の行動などが原因になって、我慢ができなくなると感情が溢れて出てきて喧嘩になってしまいますよね。
喧嘩しても同じ空間にいて、生活をしなくてはならないので、できれば夫婦喧嘩の回数は減らしたいですし、喧嘩した後もなるべく早く気まずい雰囲気は解消したいところ。
今回は夫婦喧嘩の原因と対処方とその結果わかったことをまとめてみたいと思います。
夫婦喧嘩の原因って
価値観のズレ
ここでいう価値観のズレは、「金銭感覚が合う」「趣味が合う」「築きたい家族のイメージが合う」などそういった大きなものではなく、もっと生活に密着してる細かな部分のズレです。
例えば、
- 洗濯物の干し方、たたみ方
→色物分けて洗うタイプかそうでないか
→干した時に洗濯バサミの後が残るのが嫌か気にしないか
→洗濯物のたたみ方のこだわり有無
- 部屋の片付け
→少し散らかっていても気にするか気にしないか
→物の位置へのこだわり
→掃除の頻度
- お風呂掃除の頻度
→毎日か週1回でよいか
→排水口の掃除の仕方
→風呂上がりに天井などの水滴を拭くかどうか
- トイレの使い方、掃除の頻度
→どの程度の汚れで気になるのか
→(男性の場合)立ってするのか座ってするのか
→使用後便座を下ろす、下ろさない
など。
細かな点で、新婚当初はまぁいっかと許せていても、その生活がずっと続くと自分も知らぬうちにストレスを貯めて、何かをきっかけに大爆発!というのはよくあるパターンです。
生活習慣に関連する癖、習性
付き合っていただけでは見えにくいのがこの辺りです。
例えば、
- 玄関の靴を揃えない
- 食事をした後の食器を下げない、すぐに洗わない
- 外出したままの服装でベッドに寝転ぶ
- ドアを閉める音が大きい
- ドタドタ足音を立てて歩く
など。これらの生活習慣の癖はそれぞれ別の家庭、しつけを受けて育っているので違うのは当たり前なのですが、そもそも、これらのことは基本的に無意識に行ってしまうことなので、気になってしまった本人も、そこが気になるポイントだったということが事前に意識できていない。なので一緒に暮らしてみて、じわじわと気になりだしてしまう&注意しても習性化しているので直してもらいにくいため、何度も喧嘩の火種になり得ます。
男女の意識が無くなる
一緒に生活を共にしているとドキドキがなくなり、付き合っていたときのような男女の意識が薄れていくことが多いです。
男女の意識を薄れさす行動としては、
- パンツ一つでお風呂から出てくる
- 平気でおならする
- 下着が実用的なベージュやブラウン系が増える
- すっぴんで出かけてしまう
- ファッションが手抜きになる
など。男女の意識が薄れ、ドキドキ感が無いからこそ、落ち着いた愛情が生まれ、夫婦仲良く過ごせるのも事実なのですが、「いつまでも男女として相手を意識したい」という想いが少しでも夫婦間でズレると、喧嘩の原因になります。
言わなくても分かると勘違いする
夫婦で毎日生活を共にすると、ある程度相手の行動を察していろいろ配慮出来るようになってきます。
- 食事の後に必ずコーヒーを淹れてあげる
- 土日は昼からお酒を飲むことが多いのでお酒やツマミを事前にストック
- 平日夕飯までの間の小腹用にお菓子を用意しておく
- ペンやハサミを置き忘れるので、各部屋に用意しておく
など、最初は相手にお願いしてやってもらっていた事も、当たり前のように準備して置くことが出来るようになってきます。
夫婦で過ごすからこそ、お互いに気づかって居心地の良い状態が出来ていくので、この事自体は悪くないのですが、これが「当たり前」という感覚になり、それ以外のことについても、無意識的に相手が「わかってくれてる」「同じ考え方をしている」という錯覚を起こしてしまいます。
前はちゃんと声に出して言っていたことも、言わなくなり、そのうえで相手が自分が期待していた行動をしてくれないと「なんでわかってくれないんだ!」と言う不満が生じて夫婦喧嘩の原因になります。
子育てで心の余裕が無くなる
どんなに喧嘩が少ない夫婦でも、子育てが始まると喧嘩が絶えなくなったという話はよくあります。
- 常にタスクに追われる →疲れが溜まる
- 休む事が悪いような気がする →家でくつろげない
- 生活が子供中心になる →自分の好きなことがしにくい
- 1人の時間が作れない →ストレスが発散しずらい
など。ストレスだけでなく、疲れも一緒に溜まるという状況が常態化します。そうすると心に余裕がなくなり、今までは許せていた相手の言動が許せなくなり、一気に沸点に達して喧嘩に!
夫婦喧嘩を防ぐ対処法は
不満な気持ちは小さなうちに言う
とにかく気がついた時に言うのがベストです。何度も我慢していると、強めの言い回しで相手に伝えてしまって、それがきっかけで他の不満も溢れ出して大喧嘩になります。
あれ、これちょっと嫌かもと思ったら、言いましょう。
夫婦お互いに細かなことでも気になることがあったら言おうね!と予め決めておくこともいいと思います。
言ってみると、自分は気になることだったけど、相手はなんとも思っていなかったということがよくあります。
基本的にはその場合相手に改善を求めるより、自分も気にしないでいられる方法をを探し出す方が早く解決します。
例えば
- 選択物の靴下を毎度裏返しのまま洗濯機に入れるので干したり畳む時に戻すのが面倒だった
→やっている本人は靴下が裏返しのままタンスに入っていても気にしない。履く時に自分で治すらしい。
→じゃぁ裏返しのままタンスに戻すことにしよう
- シンクの洗い物を片付けてくれない
→洗い物が嫌いだから、ある程度溜まったらやりたい
→じゃぁ洗い物は自分がやって、他の家事を担当してもらおう
など、お互い冷静な頭で改善方法を見つけると、喧嘩の火種を小さいうちに消せますよ。
言いにくいことは冗談をうまく使って
直接的に注意すると角が立つような時は冗談を上手く使って相手に気づいてもらう方法もおすすめです。
例えば、
ちり紙などゴミが散らかっている
→ヘンデルとグレーテルみたいだね。道標ができてるんだけどー。(片付けてね!)
洗面台の鏡が汚れている
→一緒に洗面台に行って、「曇ってて美人に見えるんだけど」(鏡汚してること気がついてね!)
など。注意したいのはあまりにも冗談っぽく言い過ぎて、相手が気が付かないパターンです。
その場合は冗談を言った後に笑顔で注意しましょう。
笑っている時に言われれば怖い顔して言われるより相手も受け入れやすいですよ。
相談出来る人を作る
夫婦の事を誰かに相談するのは恥ずかしいと思わず、ちょっとした不満を言える友達や知り合いを持っておくといいです。
結構赤裸々に話したいのであれば、人も選びましょう。
身近すぎると、相談した後付き合いにくくなったり、口が軽い人であれば噂のネタにされかねません。
例えば同僚でも部署が違うなどある程度距離がある人が良いでしょう。
どうしても友人や同僚には話しにくいということであれば、第三者機関の人に聞いてもらうのもいいでしょう。
カウンセリングも様々なものがありますので、自分の予算や状況に合った人を探して訪ねてみみてはいかがでしょうか。
誰かに聞いてもらうことで、ストレスを減らしましょう。
喧嘩の後は落ち着いて話し合う時間を儲けよう
喧嘩の後、ある程度落ち着いたら、お互いどんな気持ちだったのか話し合う時間を作りましょう。同じ喧嘩を繰り返さないため、冷静な時に話し合うのが大切です。
お互いが努力しあって改善できるのか、妥協点がどこかにあるのかなど、その時に解決しなくてもいいので気持ちをちゃんと伝えることが重要です。
直接言いにくいということであれば、メールやSNSなどを通じてメッセージを送るのも良いでしょう。
まとめ
今回は夫婦喧嘩の原因と対処法をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
イライラを沈めるにはまず怒るきっかけとなった原因を探してから適切な対処をしていくのがおすすめです。相手のせいにしてばかりでは解決しませんのでご注意を。
個人的には、結婚当初は夫婦喧嘩は本当に嫌だったのですが、最近は悪くないかなとも思ってきました。優しい人ほど本音がなかなか言えず、溜め込んでしまっていることがあるので、喧嘩をきっかけに日々の不満が聞けたと思って前向きに考えるようになりました。
それでもやはり、喧嘩は無い方が家庭は平和なので、これからもいろいろ工夫しながら夫婦喧嘩はほどほどに楽しい結婚生活を楽しみたいと思います。